第12ステージ:レポート
後退するも健在!ゴードン、ステージ優勝
ペルー・ナスカ(2012年1月13日)― ここ数日、Team SPEEDとロビー・ゴードンは疑惑の払拭に必死だった。カーナンバー303「Team SPEED / Toyo Tires HUMMER」に搭載しているタイヤ内圧を調整するシステムが、パフォーマンス・アドバンテージに繋がっているとして車両規定違反とみなされたのだ。無実を証明するため、ゴードンは昨夜ペルー・アレキパのビバークでメディアを集め、問題とされたシステムを丸ごと公開して仕組みを説明する役を自ら買って出た。それだけでなく、問題のシステムを使えなくし、この後のステージをゴードンはシステムなしで走る羽目になった。
この理不尽な疑惑と第10、11ステージでの散々な結果を受けて、ゴードンとキャンベルは証明する必要があった――総合順位で後退したとはいえ、まだレースは終わってなどいないということを。リエゾン区間のスタートは午前4時35分、412km先から始まるSSはナスカまでの全長245km。ドライバーにとってもチームにとっても長い1日だ。そしてこの日の砂丘で、Team SPEEDのアメリカ人コンビは自分たちの手強さを存分に示してみせた。
ゴードンは30番手からトラック部門と一緒にスタート、四輪部門では22番目でタイム計測に入った。これはつまり前方に多数の車両がひしめき、盛大に砂塵を舞い上げていることを意味する。遅い車を1台ずつ躱してゴードンたちは前進し、第1ウェイポイント過ぎにトップタイムをマークすると、そのままフィニッシュまで誰にも前を譲ることはなかった。
ラスト100kmの砂丘地帯では、トップ争いを繰り広げるペテランセルやロマも砂につかまって相当のタイムロスをした。一方のゴードンは今大会2度目のステージ優勝を飾り、前との差を縮めた。MINI勢で砂丘で最も速かったのはノヴィツキーで2位に入ったが、ゴードンからは15分以上遅れた。
「システムを塞いだ状態で15分以上も引き離して勝ったという事実こそ、システムには何のアドバンテージもなかったという証明だ。(裁定を不服とした)アピールが認められて何もなかったことになるとほぼ確信している。ここから先は全ステージを制覇するつもりだ。ペルーの砂丘はとんでもないね!今まで走った中でも最もクレイジーな砂丘の1つだよ。「魔女の目」が山のようにあって、砂に嵌る恐れもあれば、道に迷う危険もあるんだ。幸い僕らにはライバルたちのような問題は何も起きず、大差をつけてステージ優勝できた。チームとクルマを本当に誇りに思うよ。僕は昨日、CVブート修理でミスをしでかしてしまった。グリースだけ使っていたなら総合優勝も夢ではなかったのに...。残り2ステージ、できる限りのことをやって1人でも多くのライバルを打ち負かしてみせるよ」とゴードンは語った
ダカール2012も残り2日、第12ステージの大活躍の結果ゴードンとキャンベルはポディウムを狙える位置に付けている。現在の順位はまだ総合4位だが、3位との差はわずか36分で、総合首位とも1時間44分差だ。もちろん2人とも戦いを諦める気はなく、明日は大会3回目のステージ優勝を目指す。ナスカからピスコへ向かう明日のSSも、砂丘だらけで長丁場。何が起きても不思議はない。